研究課題
基盤研究(C)
ハミルトニアンに含まれるパラメーターを時間変化させると、トンネル効果によってエネルギーギャップがある状態への遷移が生じるが、非自明なパラメーター経路を用いると幾何学的効果によって遷移確率が変調され、非相反現象や完全トンネリングといった新奇現象を引き起こされる。これを相互作用のある系に適用して、電荷密度波・反強磁性・超伝導といった強相関系に現れる多様な状態間の転移を動的に引き起こしたり、平衡では現れない新奇状態を発現させたりするための方法を理論的に確立する。