研究課題
基盤研究(C)
微視的自由度の非平衡分子動力学法による巨視的な非平衡構造および巨視的ダイナミクスの構成により、熱伝導現象と強く結合した非平衡現象に対し、その非平衡統計物理学的理解また普遍的な理論構造の探求を目指す。特に、気液転移をともなう熱伝導現象における気液界面位置の決定原理の探求、非平衡気液界面ゆらぎの物理的理解、気液界面形状の熱流依存性を、分子動力学シミュレーションを通じて調べる。また熱伝導と強く結合した構造形成のダイナミクスに関して、上記の研究成果を取り込んだ時間発展則を構成し、時空ノイズと熱伝導の競合によるパターン形成、熱伝導の効果を取り込んだ界面構造を調べる。