１次元極限における超流動流の散逸機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24K06935
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
• 研究機関: 電気通信大学
• 研究代表者: 谷口 淳子 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (70377018)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 低次元量子系 / １次元系 / 超流動 / 輸送現象

研究開始時の研究の概要

１次元ナノ細孔に液体ヘリウムを閉じ込めた系は，朝永－ラッティンジャー液体特有の超流動応答が観測され，新たな１次元量子系として興味を持たれている．本研究課題は，このナノ細孔中ヘリウムを用いて，1次元系特有の量子揺らぎが散逸を生じさせ，超流動流を崩壊させていく過程を明らかにする．具体的には、超流動の臨界速度の圧力・孔径依存から，１次元極限での位相スリップの機構を調べる．また，超流動流における散逸の流速・温度に対する依存性から，熱活性位相スリップから量子位相スリップに遷移していく様子を明らかにする．