研究課題
基盤研究(C)
化学組成が同じで結晶構造が異なる相が複数存在する磁性体を多形磁性体と呼ぶ。多形磁性体は相により磁性が大きく変化するため、相変化の際に磁気応答機能が出現することが期待される。本研究は、化学圧力に依存した相変化も多形の現象とみなし、さらにアニオン配位に着目して多形磁性体の研究を行うことが、これまで見過ごしていた物質を多形磁性体として創製することを可能にすると考えて提案する。多形鉱物Al2SiO5と同じ化学組成の新規物質を合成し、磁化・比熱等の物性を系統的に研究することにより結晶構造・磁気構造を明らかにすることで、化学圧力とアニオン配位に依存した相制御の機構を解明することを目指す。