研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は高品質なFeSe/Feヘテロ界面作製技術と、磁場下で物質中の電子状態を原子レベルで知ることができるSTM/STSを組み合わせ、低温磁場中のFeSe/Feヘテロ界面においてスピン偏極した超伝導状態すなわちFFLO超伝導の探索を行うことである。特に、原子分解能で最低温度50 mKまで到達可能な希釈冷凍機と最大磁場14 Tを印加できるスピン偏極走査トンネル顕微分光(STM/STS)を用いて、FeSe/Feヘテロ界面における超伝導渦糸状態解析および準粒子干渉の解析を行い、FFLO超伝導を本質的に特徴づける有限の運動量qベクトルの決定を行う。