研究課題
基盤研究(C)
銅酸化物高温超伝導の発現メカニズムの解明のため、スペクトル強度と超伝導転移温度(Tc)の関係を定量的に定式化し、高温超伝導の本質を解明する物理モデルの構築を試みる。銅酸化物高温超伝導は、オンサイトの電子相関効果が重要であり、電子が実空間に局在しているモット絶縁体にキャリアをドープすることで超伝導が発現する。しかし、30年以上の間、未だ解明されない銅酸化物高温超伝導の発現メカニズムの物理モデルを構築するうえで、Tcを制御する物理量を解明することが重要な鍵となっている。本研究では、角度分解光電子分光により銅酸化物高温超伝導体の電子状態を詳細に観測することで普遍的な関係が成り立つことを検証する。