量子ビームの融合が照らしだす水中における放射線化学反応の全貌

• 研究課題/領域番号: 24K06977
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分13040:生物物理、化学物理およびソフトマターの物理関連
• 研究機関: 奈良女子大学
• 研究代表者: 熊谷 嘉晃 奈良女子大学, 自然科学系, 助教 (60842739)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2026年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 放射線化学反応 / 液相試料 / 低速電子衝突 / 解離性電子付着 / イオン質量分析

研究開始時の研究の概要

水中における放射線化学反応の解明は, 生命誕生の起源に迫る上でも, 工業・医療・エネルギー産業分野にて放射線を有効活用する上でも不可欠である. 近年, 放射線照射により水中で生成した二次電子がエネルギーを失う過程で生じる低エネルギーの電子(低速電子)が放射線分解を引き起こすことが示唆された. 当該研究課題では, 液相試料への低速電子線の照射により生成するイオンを検出する手法の確立を達成目標とする. 当該手法は, 低速電子による放射線分解をはじめとした, 放射線化学反応の核となる二次電子が誘起する反応素過程を明らかにすると期待される.