研究課題
基盤研究(C)
素粒子物理学において、「量子重力理論との整合性」が新物理模型を構築・検証する上での新たなパラダイムになりつつある。本研究では、量子重力理論との整合性条件を具体的に解明するため、理論が制御しやすく、かつ現実世界の素粒子模型とも関係する6次元超重力理論を考える。この理論についてボトムアップとトップダウンの観点から徹底的に調べ上げる。ボトムアップからは、量子異常が相殺する条件を課した上で、どんな有効場の理論が許されるかを分類する。トップダウンからは、F理論あるいは非幾何学的コンパクト化で実現可能な模型を分類する。最後に、両手法の視点を融合し、量子重力理論からの素粒子模型への非自明な制限を解き明かす。