研究課題
基盤研究(C)
格子QCDは、誕生以来カラー閉じ込めやハドロン物理の諸性質を定量的に明らかにしてきた。本研究目的は、物理量測定の更なる精密化を実現する手法の開発と整備である。特に、最近提案されたマスターフィールド形式と呼ばれる巨大物理体積を用いた格子QCDで有効な解析手法の開発を行う。具体的に、以下4つの観点で遂行する。(1)格子QCDの計算時間の大半を占める反復法による線形連立方程式の解法の機械学習による加速化、(2)シグナルノイズ比の改善による統計誤差の削減、(3)離散化された時間と運動量の高解像度化、(4)マルコフ過程モンテカルロ法の改良による加速化。