研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、重力波観測により次々と発見されている連星ブラックホール(Black hole: BH)の起源を解明することである。本研究では、以下の3段階の方法により連星BHの起源を明らかにする。1)ゼロ金属量から太陽金属量に渡る全金属量の孤立連星から形成される連星BHの合体率、質量分布、スピン分布を理論的に導出する。2)球状星団や銀河中心核といった高密度星団から形成される連星BHについても同様のものを導出する。このとき用いるのは世界で誰も為し得ていない球状星団と銀河中心核の重力N体計算である。3)上記の結果と重力波観測の結果の比較により、連星BHの形成場所に妥当な場所を明らかにする。