研究課題
基盤研究(C)
飛躍的な観測装置・技術の発展により、未だダイナミックに変化する近傍銀河の進化の様子や、遠方宇宙に存在する様々な形態と特性を持つ原始銀河を目の当たりにする様になった。本研究では銀河の形成・進化の研究を通して、宇宙物理学における最大の謎とされているダークマターの性質及びコールドダークマター(CDM)モデルの抱える諸問題を調査する。そのために大規模シミュレーションによる銀河光学化学力学進化模型を駆使し、高精度観測データと詳細な比較を行う。そして銀河に付随するダークマターハローに対する未解決問題である、“カスプ-コア問題”や“ミッシングサテライト問題”に代表されるCDMモデルと観測の矛盾を解明する。