研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、活動銀河核ジェットの時間変化を捉えて粒子加速領域を特定し、ジェット内の粒子加速機構を明らかにすることである。これまでの研究からジェットにおける粒子加速機構と加速領域の位置には密接な関係があることが示唆されており、加速機構の理解には加速領域の特定が必須となる。本研究では近年開発された動画復元手法を用いて電波干渉計データから動画復元を行い、統計的手法であるオプティカルフローを適用することで、ジェットの移動成分と定常成分を分離し、各成分の速度を測定する。それぞれの位置・速度の時間推移からジェットのエネルギー解放領域を決定し、多波長光度曲線と比較することで粒子加速領域を特定する。