研究課題
基盤研究(C)
人工衛星Gaiaは人類の住む銀河系の恒星の位置・速度データを取得することを主目的とし、16億天体の恒星の軌道情報を公開している。一方、Gaiaはその副産物としてGaia XPスペクトルと呼ばれる、波長分解能が低い「粗悪なスペクトル」を2億天体に対して公開した。本研究では、XPスペクトルを機械学習によって解析し、史上最大規模の多次元化学組成のカタログを作成する。また、本研究で得られる化学組成データをGaiaが既に公開している軌道データと組み合わせることで、銀河系に衝突して潮汐破壊された多数の矮小銀河を探索し、銀河系が経験した衝突・合体の歴史を解明する。