研究課題
基盤研究(C)
宇宙の天体形成史において始原の段階を占め、宇宙に初めて金属を供給した初代星(種族III星)および初代銀河の観測的研究は、天文学において重要な意義を持つ。これまでこの分野は理論的な研究が先行してきたが、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の運用開始により、観測面での大きな進展が期待されている。本研究では、JWSTの卓越した観測能力を活かし、初期宇宙に存在する初代銀河を直接研究する。研究代表者のPIプログラムを含め、JWSTの撮像・分光観測と、精緻な理論モデルを組み合わせることにより、初代銀河を同定し、始原ガスからの星形成プロセスの特徴を観測データに基づいて解き明かすことを目標にする。