研究課題
基盤研究(C)
21世紀の初頭、ヘリウム一価イオンの共鳴散乱線(波長30.4nm)を効率よく集光できる多層膜反射鏡が地球物理学の分野に大きな成果をもたらした。モリブデンとシリコンを重ねることにより鏡の反射率を18%にまで向上させ、内部磁気圏撮像を成功に導いた。計算上では高い反射率を実現できるが、実現には2種の物質の境界(界面)の安定性が重要にある。安定した界面を形成するのが難しいMgやAlを、Si等との合金として使えば安定した界面を形成でき、高い反射率を有する可能性がある。MgやAlを合金として用いた多層膜反射鏡を製造し、その特性調査と耐久試験までを行う。