研究課題
基盤研究(C)
台風・降雨などの様々な気象現象や地震・火山噴火などにより生成された音波は、下層大気から高度100km以上の宇宙空間に伝播し電離圏に沿磁力線電流を流し、その電流は人工衛星により地磁気の微細構造(磁気リップル)として観測される。当研究計画では、ほぼ常時存在するこの現象を利用して、全球的観測が困難な高度100-150km付近の電離圏E層における音波の振幅分布を求め、地上観測や衛星による全球的降雨観測データなどと合わせて、下層大気現象が音波を通して宇宙空間に及ぼす影響を定量的に推定する。