研究課題
基盤研究(C)
黒潮続流や湾流の様な中緯度域の強い海流の南北両側には再循環とよばれる顕著な循環が存在していことが古くから知られている。再循環は黒潮続流などの海流が時々刻々変化して生じた中規模擾乱とよばれる渦などの不規則な流れから、組織的な流れが作り出されることで形成される特異な循環であるが、その仕組みについては未だに十分な理解は得られていない。本研究では、再循環の形成の仕組みを、過去の研究で示されてきた説であるロスビー波の整流作用の理論を拡張することで理解することを目的とする。特に、これまで十分考慮されていなかった中規模擾乱どうしの相互作用に着目して研究を行う。