研究課題
基盤研究(C)
本研究では、主要な太陽波長域での直接および散乱分光日射量のスペクトルを利用し、エアロゾルと雲に関する新しいリモートセンシング手法を開発し、その応用解析を行う。具体的には、従来困難視されてきた気体吸収波長域におけるエアロゾルの光学的特性の推定のため、新しい解析手法を開発し、エアロゾルの種類ごとに異なる光学的特性の波長依存性を明らかにし、エアロゾルの直接的効果を解明する。また、光学的厚さが約4未満の薄い雲の推定精度の向上に焦点を当てた新しい雲推定方法も提案し、異なる大気条件下での地点ごとの長期データ解析を通じて、エアロゾルの間接効果を解明し、衛星雲プロダクトの精度評価を行う。