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二周波レーダ観測等による大気鉛直流の定量的推定

研究課題

研究課題/領域番号 24K07135
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分17020:大気水圏科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

高橋 暢宏  名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (60425767)

研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード大気鉛直流 / ドップラー速度 / フェーズドアレイレーダ / 衛星搭載ドップラーレーダ
研究開始時の研究の概要

最新の気象レーダであるマルチパラメータフェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)の鉛直観測に高周波レーダ(マイクロレインレーダ:MRR)の観測を加えることによる正確な粒径分布の推定に基づく大気鉛直流の推定手法の確立を目指す。大気鉛直流に注目したのは、今後打ち上げが実施される人工衛星搭載ドップラーレーダ観測に備えるものであり、正確な大気鉛直流推定は地球上の降水システムの発達プロセスや降水形成メカニズムの理解に大きく貢献できるほか、対流活動による水物質の鉛直輸送を定量的に把握することに繋げ、人工衛星搭載ドップラーレーダからの大気鉛直流推定の基礎を固める。

研究実績の概要

本研究は、X帯のレーダであるマルチパラメータフェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)とKu帯のレーダであるマイクロレインレーダ(MRR)の同時観測データを比較することにより、降水粒子のサイズに関する情報を得て粒子の落下速度の推定を精緻化することにより、MP-PAWRで観測したドップラー速度から大気鉛直流の成分を抽出することを目的としている。さらに、多数のケースの観測を行うことにより、大気鉛直流のデータベース作成も目指している。本年度は、当初の計画通り、MP-PAWRが設置してある埼玉大学へ比較のためのMRRの設置を行った。MRRはJAXAが所有する機器を借りることにより調達した。MRRのアンテナは、MP-PAWRのアンテナ設置架台の端にポールを設置した上で取り付け、コントロール・データ取得部はMP-PAWRのレドーム内に置いた。MRRの観測設定に時間を要しているが、観測を開始している。次年度に観測データを用いた解析を実施する。
一方で、当初の目的である鉛直流の推定について、MP-PAWRによる解析手法の検討を実施した。本年度は鉛直方向以外のデータを用いた鉛直速度の推定の可能性について検討を行った。仰角が90度以外では水平風の成分がドップラー速度データに混入するため、その効果の除去が必要である。そこで、再解析データ(ERA5)による水平風速を導入することによる鉛直速度の推定を行った。推定した鉛直速度には統計的に仰角依存性が現れており、ERA5の水平風が積乱雲内の水平風として利用することは難しいことが明らかになった。今後、鉛直速度の仰角依存性から水平風のバイアスを推定する手法に取り組む。このアプローチは積乱雲における発散(収束)の大きさや平均的な鉛直速度を推定する上で有効であると考えられるため、さらに考察を深めてゆく。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の目的通り、MRRの設置が完了し、観測を始めている。また、MP-PAWRからも新たな知見を得る研究を実施しており、MRRとMP-PAWRの同時観測による結果を3次元空間に反映する場合に有用になる。

今後の研究の推進方策

MRRの観測の継続と解析手法の確立が喫緊の課題であり、その点を重点的に進める。また、MP-PAWRとの同時観測例を増やすことにより様々なタイプの降水に対しての知見を収集する。

報告書

(1件)
  • 2024 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2024-04-05   更新日: 2025-12-26  

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