本研究は近年公開されはじめた降下式音響ドップラー流速計 (LADCP) データを船舶データ・フロートデータそして再解析データと組み合わせることで「太平洋において子午面循環と、観測された乱流拡散による湧昇量は一致しているのか」という問いに答えようとするものである。太平洋では西部に伊豆小笠原海嶺やハワイ諸島・天皇海山などの「乱流ホットスポット」がある一方、東部には比較的平坦で静穏な循環があり、赤道の湧昇は大きい。これらを定量的に評価することで、太平洋の子午面循環の力学バランスを明らかにし、将来の観測の指針を与える。
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