研究課題
基盤研究(C)
成層圏に存在する南北循環は、対流圏の気候に直接影響を与えることが近年の研究で示されると共に、その構造・変動を正確に捉えることが長期予報の精度向上につながることがわかってきた。南北循環の時空間構造を得るには、駆動源となる対流活動や大気波動を調べる必要がある。波の発生源や伝播環境、砕波領域は東西非一様であり、研究代表者らはこれまで波が駆動する循環を地球規模で3次元に記述する理論(大規模3次元理論)の構築を行ってきた。大規模3次元理論を含む既存の理論では、水平運動に着目した導出となっていた。一方、本研究は、鉛直運動に着目した新たな理論(一般化3次元理論)を構築することを目指す。