研究課題
基盤研究(C)
本研究では、我々が観測したPKIIKP波の20年間での0.2秒の遅れを内核表面のS波速度0(すなわち液体)の領域の広がりにより説明することで、内核差分回転の定量化を行う。内核の不均質構造は、PKIIKP波とその先行波を用いたアジョイント法による波形インバージョンで推定する。アジョイント法により波形インバージョンを行って内核表面のS波速度構造を求めるためには、S波速度構造の感度カーネルを計算する必要がある。理論地震波形計算をスペクトル要素法により数値的に行うことで、この感度カーネルの計算も効率的に行うことが出来る。