研究課題
基盤研究(C)
高圧下のみで安定で大気圧下では非晶質化するためその物理化学的な性質には未知な部分が多い下部マントルを構成する主要三鉱物相の一つであるCaSiO3デイブマオアイトへのAlの固溶とそれに関連する課題について、最適なアナログ物質と考えられるSrTiO3を対象とした実験的研究からアプローチする。CaSiO3デイブマオアイトへのAlの固溶に伴うAlとSiの置換を、SrTiO3のTiとイオン半径の異なるいくつかの3価陽イオンとの置換に代替し、それぞれの固溶可能量、固溶量と弾性的性質や水成分固溶との関連を明らかにする。そして、イオン半径との系統的相関からCaSiO3デイブマオアイトの理解に繋げる。