研究課題
基盤研究(C)
栄養塩類が慢性的に枯渇しているような海域でも光合成と摂餌を同時に行う混合栄養性のプランクトンが広く存在することが明らかになってきた。混合栄養生物の外洋における物質循環に占める役割を定量する上で、これまでの研究で行ってきたように生物量(細胞密度)を測定することは基礎中の基礎であり、今後はこれを速度過程(呼吸、光合成、摂餌など)や生元素(炭素・窒素・リン)量、分類群や種の同定へと進展させなければならない。本研究では、感度や特異性に優れた混合栄養性プランクトンの標識法と現場群集に適用可能な細胞濃縮法を組み合わせることによって、混合栄養生物のみに着目した元素分析や速度過程の測定法の開発に寄与する。