研究課題
基盤研究(C)
「生命誕生は必然か?」これは現代科学において究極の問いのひとつである。生命は機能性分子としてタンパク質を利用する。つまり、タンパク質がどれだけ簡単に誕生できるのかを評価することが、この問いへの手がかりとなるはずである。現代生命は非常に複雑なタンパク質でも正確に合成することができる。しかし、誕生して間もない頃の初期生命も同等のタンパク質を正確に合成できていたとは考えにくく、当時は高頻度な合成エラーを含む雑なタンパク質合成しかできなかった可能性が高い。そこで本研究では、古代の高エラー率タンパク質合成を実験的に再現し、その実態を解明する。