研究課題
基盤研究(C)
本研究では、輝度が高く、広いエネルギー帯を持つ放射光白色X線を用い、金属試料から得られる透過ラウエパターンを解析することで、転位密度を評価する新手法の開発を目的とする。育成した銅単結晶から圧縮試験片を切り出し、圧縮試験片に種々の塑性変形を加えた状態で透過ラウエパターンの測定を行う。塑性変形量の変化に伴うラウエパターンの回折スポットの変化を系統的に調査し、転位密度の増加とラウエパターンの変化の関係を明らかにする。これにより透過ラウエパターンの変化から転位密度を評価する方法をまとめ、放射光分析の有用性を向上するとともに、金属材料の塑性変形機構の解明を前進させる。