研究課題
基盤研究(C)
申請者らは,柔軟構造の電極(つり下げ電極)を用いた曲がり穴放電加工法の開発を進めている.これまでに,本法は電極が揺れながらも安定した加工状態が得られ,工作物の傾斜制御によって金属材料に曲がり穴が加工できることを明らかにした.一方で,柔軟構造の電極を用いた放電加工は前例がなく,加工現象は未解明な点も多い.本研究では加工時の「電極球に作用する力(加工反力など)」「電極の振り子現象」「下穴誘導現象(調心現象)」に着目する.これらを実験的に検討するとともに,つり下げ電極の特性を制御下において,曲がり穴加工および曲がり穴流路の内径面仕上げ加工法としての応用を目指す.