研究課題
基盤研究(C)
圧延チタン合金は航空機や医療機器の材料として使われ、切削加工で形状が作られる。近年、これらの製品の疲労寿命向上のために、切削で加工面に圧縮残留応力を付与する表面改質技術が求められている。圧延チタンは結晶方位に異方性があるため、圧延方向に対して切削する方向を変えると、加工面の特性が変わることが、最近の実験で分かってきた。この異方性に着目し、加工面に所望の材料特性を付与する表面改質方法を研究する。「圧延方向と切削方向の相対角度」と「加工面の残留応力」の関係を「結晶のすべり系や加工面の塑性流動」の観点から明らかにする。さらに、エンドミル工具の送り方向を制御し、加工面の残留応力を制御できるか検証する。