研究課題
基盤研究(C)
物体表面で,気体分子が弾性反射するかどうかは,物体の表面の微細な凹凸と同様に,表面処理によって変化させることができる.近年の研究では,表面処理に適当な分布を与えると,温度場との干渉により,物体が静止していても気体の流れを誘起できることが理論的に予測されている.本研究では,実験的研究によって,表面処理分布が実際に流れを誘起できることを示し, 数値解析的研究によって,その流れを応用した工学デバイスの提案を行う.表面処理は微細化が容易であ流ことを考慮し,上記結果をもとに,低圧下の希薄流・大気圧下のマイクロ流デバイスとして利用する手法を探る.