研究課題
基盤研究(C)
本研究は、高空間分解能の平行二線式熱線流速計と応答補償を適用した細線温度センサを用いて、せん断乱流における乱流熱流束の高精度計測を実現する。強制対流の加熱壁の近傍では乱流状態の渦の空間スケールが小さくなることから、正しく変動を計測するためには、可能なかぎり高い空間解像度で速度変動を計測しつつ高速な温度センサを組合わせて用いる必要がある。このような乱流熱流束センサが実現すれば、これまで明らかにされていなかった多くの場での乱流熱輸送機構を解明することが可能となる。例えば,身のまわりの微気象、ウィルス感染症対策として空気質をモニタリングする必要がある室内温熱環境などがその対象である。