研究課題
基盤研究(C)
熱的非平衡状態にある液体の凍結時に生成される結晶形状を探求する.凍結は工学・理学・医学にまたがって利用される相変化現象の基礎過程であり,熱工学においては液滴の凍結挙動の把握や凍結抑制の実現を目標に研究が進められてきた.しかし,それらは熱的平衡状態を想定している場合が多く,冷却された固体面に常温の液滴が衝突することで見られる熱的に非平衡な状態での凍結の理解は進んでいない.そこで本研究では,水を第1の対象物質として,温度勾配を形成した液柱の凍結時に見られる結晶に関する知見を獲得する.これによって凝固/融解時に見られる結晶形状の変化を把握し,非平衡状態での凍結現象理解に向けて前進する.