研究課題
基盤研究(C)
燃焼制御を困難にする燃焼の不安定さは、燃焼現象の流体力学的要素と燃焼化学反応の強い非線形性に由来する。自動車用エンジン等の一般的な燃焼利用機器においては、初期条件を精密に制御して狙った燃焼状態に導く方法が用いられるが、このような燃焼の不安定性のため、どれほど初期条件を精密に制御しても、狙った燃焼状態を確実に得るには限界がある。本研究では燃焼制御を初期条件のみに頼るのではなく、燃焼開始後に火炎の伝播状態をマルチイオンプローブ法で精密にモニタリングし、その状態に応じて燃焼場に適切な位置とタイミングで擾乱付与の点火を行い、狙った燃焼状態に収束させる手法の開発を目指す。