研究課題
基盤研究(C)
IoT向けの無線通信システムでは,低コストかつ低消費電力で広域をカバーする無線通信技術が必要であり,同じ信号を繰り返し送信して伝送品質を向上する技術が採用されているが,伝送速度が低下する欠点がある.これまでの研究で,伝送速度と伝送品質の双方の向上を目的とした繰り返し送信方式を提案したが,同方式には伝送実験において発生するクリッピングノイズを抑圧する効果があることが新たに判明し,信号振幅を増幅できる可能性が出てきた.本研究では,クリッピングノイズの影響を理論的に解明し,様々な無線回線を用いて実験検証することで,提案方式における無線エリアの広域化と無線機の低消費電力化を理論的かつ実験的に追求する.