研究課題
基盤研究(C)
4d軌道の強磁性は、中程度の電子相関を省エネルギーで電気的に容易に制御可能と予想されるが、研究例は乏しい。二次元層状半導体MoS2は、エッジ構造を有すると強磁性を示す報告が相次いている。研究代表者らは、この構造において磁気抵抗を測定し、強磁性の電流変調を世界に先駆けて実証した。典型的な3d軌道の強磁性体にはないエキゾチックな磁気特性が予想できる。本研究では、4d軌道エッジ強磁性の電気的な制御を試みる。作製方法の確立、さまざまな磁気特性の観測、電流や電界効果による磁化反転・強磁性相転移を実証する。超省エネルギー不揮発性磁気メモリーやハードウェアAIなど、電子工学の新たな展開を期待できる。