研究課題
基盤研究(C)
磁性ガーネット薄膜は巨大な磁気光学効果を発現する代表的な材料として知られているが,その製造工程で成膜後に700度以上の高温で結晶化させる必要があるため,耐熱性の高い単結晶基板やガラス基板などを利用せざるを得ず,応用用途が基板形状に制限されるという課題がある.そこで本研究では,予め結晶化熱処理を施した磁性ガーネット粒子を物理的に粉砕し,ナノ微粒子化した磁気インクを形成することで,自在に湾曲する基板上に塗布する手法を開発する.本研究は,Society5.0の実現を支える要素技術としてナノ粒子と薄膜分野を融合した新たな融合学問分野として位置づけされる研究へと発展させることを展望している.