研究課題
基盤研究(C)
最近発明された超伝導ナノ細線を用いたクライオトロン(superconducting nanowire cryotron, nTron)は、単一膜を用いた3端子素子で、作製が比較的容易、磁気シールドが不要、低消費電力、大きな出力(サブV)が可能、などの利点を有しているが、Tc=16Kの窒化ニオブ(NbN)を用いているため動作温度が4K以下である。本研究ではTc=39Kの二ホウ化マグネシウム(MgB2)を用いたnTronを初めて実現して動作温度10K以上を目指すと共に、MgB2-SSPDアレイの読み出しに応用する。