研究課題
基盤研究(C)
IoTが本格的な普及段階へと向かう中,多くの低電力デバイスが電池不要で動作することが求められる。そこで注目されているのが微弱な環境電波からエネルギーを回収する技術であり,またそのために不可欠なゼロ閾値電圧(Vth)のダイオードである。これまでゼロVthダイオードを実現する試みは,原理的なトレードオフの壁に阻まれて来た。本研究はFETがI-V特性における第1,第3象限で2つの特性をもつことに着目し,共振コイルの誘導効果でゲートを駆動することによりゼロVthダイオードの実現を狙う。3年計画で提案ダイオードの動作原理を明らかにし,試作したダイオードを用いて環境電波の整流が実現できることを実証する。