研究課題
基盤研究(C)
これまで穿孔を伴わない皮内投与に関しては脂質性の低分子剤を拡散現象により導入する方法以外の学術的な検討はあまりされていない。角質や表皮の物質透過性を外部エネルギー印加により皮膚の穿孔なしに促進させる技術が確立できれば、従来困難とされていた安全(生体に低侵襲)かつ薬剤の性質に依存しない高分子量剤の皮内投与が実現できる。本研究では、球体上のレーザ誘起弾性表面波の衝突現象を使い強力な弾性波エネルギーを集中させ、かつそれを皮膚に音響結合できるデバイスが開発できれば、注射投与に代わる低侵襲で薬剤の種類に依存しない皮内投与法を新たに提案できると考えた。