研究課題
基盤研究(C)
寒冷地では、冬季に路床の凍上による路面の不陸が生じる他、凍結融解作用により路盤の支持力低下が原因の亀甲状クラックが生じるため、平坦な道路を維持することが極めて難しい。現状、亀甲状クラックに対してはオーバーレイ工法等で路面のみの補修が行われているが、越冬後に補修箇所が再び損傷することを繰り返しているため、抜本的な対策工法を構築が急がれる課題である。本研究では、凍結融解作用による不飽和路盤の支持力低下は水蒸気による凝縮・凍結・結晶成長により高含水(氷)化が主たる原因と推測し、寒冷地の舗装の長寿命化に向けた対策法確立に資するために亀甲状クラック発生のメカニズム解明を目指す。