研究課題
基盤研究(C)
海底の地すべりは、陸上の地すべりと比較すると大規模なものが発生し、津波を誘発する可能性がある。海底地すべりの原因は海底地盤の堆積環境にあると考えられており、海底地盤の多くを占める泥質堆積物(海成粘土)は、フロックと呼ばれる凝集体として堆積している。フロックは見かけ上は砂粒子と同等のサイズであるが、間隙を多く含んでおり圧縮性が高いのが特徴である。しかし、海底地盤としてのフロックの力学的挙動はよくわかっていない。本研究の目的は、申請者が開発した人工フロック圧密供試体を用いて、フロック構造の力学特性を実験的に明らかにし、大規模海底地すべりの要因を解明して海洋開発の発展に寄与することである。