研究課題
基盤研究(C)
ビタミンAの代謝物であるレチノイン酸は、レチノイン酸受容体を介して脊椎動物の多様な機能を制御している。水環境中において、レチノイン酸受容体に結合し得る化学物質の存在実態は明らかにされつつあり、一部はその原因物質も特定されている。下水中に存在するレチノイン酸受容体に結合し得る化学物質について、主要な原因物質はレチノイン酸類とその酸化代謝物であることが明らかになっている。しかしながら、下水処理過程において、レチノイン酸受容体に結合し得る化学物質の挙動の全容解明には至っていない。本研究では、下水処理過程におけるレチノイン酸受容体に結合し得る化学物質の挙動およびそれに寄与する要因を明らかにする。