研究課題
基盤研究(C)
地理的社会的困難性を抱える沖縄においては,過去の地震で大きな被害を受けてきたにも関わらずRC造ピロティ建物が急速に普及した。一方,ピロティに適応する小型で費用対効果に優れた対策がないことを理由に地震対策が進まない状況は座視し得ない。課題解決のため,本研究では,小型,かつ,工事費を縮減可能な強度・靭性型耐震補強法により既存RC柱を「ミニ耐震壁」に強化する。本研究の目的は,「ミニ耐震壁のせん断伝達機構の解明」であり,本研究によって能動横拘束が力学機構の合理化に繋がることを示し,評価式確立と社会実装によってRC造ピロティ建物を強靭化する。