研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は,歩行者空間における都市の高層化による日照環境の変化を把握し,快適に歩ける歩行者空間のあり方を示すことである.ヒューマンスケールの都市のあり方として,近年,ウォーカブルな都市を目指す動きが起きている.一方,高層建築物の日影が歩行者空間に与える影響は少なくはない.本研究では,まず,東京23区全域の日影を把握するために日影シミュレーション・システムを実装し,年間の時系列変化も考慮した日照環境の網羅的把握を行う.次に,構築システムのデータに基づく数理最適化を実施し,歩行者の日照環境への季節的要求を勘案した最適な歩行者空間を提示する.最後に,快適な歩行者空間を実現するための提言を行う.