研究課題
基盤研究(C)
我が国の公的な地域施設の社会的状況は激変し,再編成施策が実施されている.この地域施設再編成計画に使えるツールとして,地域施設の建築ストックの価値を,希望者だけが利用して利用確率が利用距離の増加に従って減衰する地域施設に関して,配置の効率性と公平性のバランスに配慮しながら,中長期的視点を導入して評価する手法を開発する.このため,利用者の利便性を表す利用距離,消費者余剰,利用確率の3指標を対象として,将来の不確実性を意識した撤去シナリオを定式化し,撤去シナリオから3指標により利便性低下を計算するシステムを構築し,利便性低下から効率性と公平性のバランスを考慮して建築ストックを評価する.