研究課題
基盤研究(C)
本研究は、建築家・村野藤吾の建築活動のうち、日中戦争の勃発に伴い鉄鋼規制が始まる1937年から終戦の1945年までの「戦中期」と、1950年に建築基準法が制定されて自由な建築活動の法整備が進み、1952年にGHQによる接収が解除され本格的に建築活動ができるようになる「終戦直後」までの期間に焦点を当てるものである。本研究代表者が所属する京都工芸繊維大学美術工芸資料館が収蔵する、この期間に作成された村野の図面資料などを“網羅的”に調査し、加えて文献調査および現地調査を行うことで、従来未解明だった村野の当時の活動を明らかにするものである。