研究課題
基盤研究(C)
超小型人工衛星の打上需要増加に伴い,ロケットの低価格化,打ち上げ頻度の向上が望まれている.ロケット用の酸化剤である亜酸化窒素は自己加圧性があり発熱分解するため小型宇宙機用のエネルギ源や小型で低価格なロケット用酸化剤として注目されているが,爆発事故に伴う人身事故が起きている.そこで,連鎖的自己発熱分解の原因物質の熱分解特性を調査し,高圧力下で反応に至る条件を洗い出し,コンタミネーションによる連鎖的な自己発熱分解反応の開始メカニズムを明らかにする.突発的な連鎖的発熱反応による爆発現象を解明し,宇宙機の事故防止技術の確立を目指す.