研究課題
基盤研究(C)
歩行者の集団において、横断歩道等を歩行する際に歩行者が自律的に空間パタンを形成する場合に、個々のステップが非同期的であることが自己組織化に重要であることが示されつつある。本研究では、この非同期性の自己組織化への寄与を実証するため、非同期性のメカニズムと考えられる「歩行タイミングのズレの維持」機構と空間的パタン形成の関係を定式化する(目的1)。さらに横断歩道における短時間持続する集団と、繁華街の目抜き通りにおける長期持続する集団の実験的比較分析により上記の定式化を検証する(目的2)。以上より歩行者自らがもつ自己組織化に寄与する性質を補強するような自然な誘導技術への礎を築く。