研究課題
基盤研究(C)
産業制御システム(ICS)は、サイバー攻撃により品質・健康・安全・環境に影響を及ぼすおそれがある。本研究の目的は、ネットワークに接続するICSのセキュリティ診断手法を確立することである。セキュリティの診断には、ファジング技術の利用が有力視されている。しかし、実地に設置されるICSの場合、現地の定期検査でセキュリティに特化した試験の時間を十分に確保できない点、及び、本運用するソフトウェアに試験のための改変が許容されない点から実践的なファジング技術の適用が難しい。そのため本提案では、工場出荷前の制約の少ない試験で得られたデータを現地での定期検査の際に活用する枠組みを示す。