研究課題
基盤研究(C)
材料科学、物質科学における『多形』とは、ある物質が同じ化学組成であるにも関わらず、同一条件下(温度、圧力等)において複数の異なる結晶構造をとる現象を意味する。本研究では、特定条件下で容易に可逆となる『多形』現象の存在が明らかになった強誘電体A2BO4型結晶に注目し、結晶構造の多様性と安定性のメカニズムを解明し、原子配置が劇的に変化する多形転移の過程に起こる中間構造を制御すること、あるいは新規な構造を創成することを通じて、構造に起因する強誘電性・強弾性・圧電性などの有用な物性の発現を促進するガイドラインを獲得することを目指す。