研究課題
基盤研究(C)
本申請研究の目的はBi2M3+O3F3について、その結晶構造を調べ、極性の有無を検討し、強誘電体としての可能性を評価することである。Aurivillius型化合物Bi2MX6には幾つかの酸フッ化物について合成が報告されており、Bi2M3+O3F3は、その組成から、ペロフスカイト層の配位環境がMOF5になると考えられ、Mイオンの大きな変位が予想される。当研究グループは、近年、幾つかのBi2M3+O3F3組成の酸フッ化物の合成に成功した。そこで本申請研究では、さらに合成条件を最適化し、より不純物の少ない試料の合成を目指すともに、その結晶構造を調べ、極性の有無を検討し、強誘電性の評価に取り組む。